京都の物ってなんでこう美しくて魅力的な物が多いのでしょう。やはり古い歴史がそうさせるのですかね。
今日紹介したいのは、河原町に店を構えて約140年の、歴史ある茶筒の専門店「開化堂」です。
明治8年創業、イギリスのブリキで茶筒を作ったことに始まるというこちらのお店。現在も手仕事で茶筒を作り続ける唯一の専門工房で、世界中から熱い視線を集めています。
素材は真鍮(しんちゅう)・銅・ブリキの3種類。二層式のため、茶葉の香りが長持ちするのが特徴だそう。日本茶・紅茶はもちろん、コーヒーにも適しています。
外側は使い込むほどに手にほどよく馴染み、色や風合いにも独特の味わいが出てくるというので、何年後、何十年後の茶筒の変化が楽しめます。この経年による色の変化が開化堂の茶筒の大きな魅力といっていいでしょう。
こちらが我が家がお土産で買ったブリキの茶筒。
茶さじも付けていただきました。店頭で購入したので、名前の刻印をサービスしていただきました。子供の名前が彫ってあります。
裏側です。なめらかに茶葉がすくえます。
おもしろいのが、この開化堂の茶筒は自然にフタが落ちてくるのです。
手で押し込まなくとも、フタの重みですっと閉まるのです。この技術は開化堂独自の二重構造が成せる業。上下のフタの継ぎ目をしっかりと合わせると、フタは音もなく落ちていきます。
フタは内部の空気を排出しながら閉じていくため、内容物を湿気から守り、香りを長く保つことができます。
装飾を極限まで省いているシンプルな造りもまたいいですね。飽きがこないラインナップは年々増えていっているそう。大きさも40g~400gまでと様々。用途に分けて使い分けるのもいいですね。
ちなみに参考にした本はこちら↓
海外進出をしてから、その人気は衰えることを知らない開化堂。製品が置かれている海外のショップは20を超えています。
これからも永遠に、美しい技術そして機能性を持ったメイドイン・ジャパンを世界に伝えていって欲しいです。
まだまだ全然ピッカピカのうちの茶筒ですが、40年後には真っ黒になるとか。楽しみです^^
以上京都のおみやげ紹介でした。次は京都を散策したときの様子と、おいしいかき氷やさんについて。