俵屋旅館の夕食~伝統の京料理~
こんにちは。今日は俵屋旅館の料理について書きたいと思います。
最高のおもてなしと共に、俵屋の名を高めるもうひとつの理由がこの料理にあります。
流行を追うことなく何十年にも渡って伝統を守り続ける俵屋の料理は、京都を代表する味であるとの呼び声も高い…その味とは一体どんな味なんでしょうか!
板長の黒川氏は約20年にも渡って俵屋の味を守り続けています。
聞くところによると、今をときめく京料理の主人が意気揚々と俵屋の入り口をくぐったそうですが、食事の最後には無言になってしまったそう。
またその京料理と相まって美しい輝きを放つのが、目の覚める器使いです。
一つひとつの器が料理にマッチしていて、その味を引き立てる。されど引き立て役だけでは終わらないその美しい佇まいは息を飲むほどだとか。
子連れ客にはその器は出されないとの噂もありますが…一品一品紹介していきましょう
こちらがお献立。黒川氏が書いているんですかね、サインとハンコがあります。
まずは先附
豆腐の胡麻酢掛け、海老・小芋、鱧の子・しめじ、鳥賊素麺、ずいきなど。手前の5品が自分の分です。
一つひとつが綺麗に盛り付けられていますね。先附に合ったお味というか、どれも優しいお味です。特に豆腐がおいしかったです。普通の胡麻豆腐とはまた全然違っていて、甘くとろっとしてます。子供も大人も大好きな味です。
続いて小茶碗をはさみ、向附
はもがきましたよーー^^はもは薄造りと湯引きがダブルで登場です。
見た目が美しいですね、まさに夏の風物詩!梅肉醤油とポン酢醤油でいただきます。
これが食べたかったんですよー。さっぱりとしていて歯ごたえがあります。ぷりぷりで弾力があり、おいしいタレと相まって美味、美味。
そして煮物椀です。
博多冬瓜です。月冠牛蒡、芽葱、絞り生姜と共にいただきます。
続いて焼き物
琵琶湖産の小鮎の笹焼きです。 熱した石の上に笹を置いて焼いています。
お皿に盛っていただきました。たで酢をつけていただきます。
頭からしっぽまで頂けるこちらの小鮎は、焼き加減・塩加減共に絶妙です。
鮎を頂いたあとは梅でさっぱりとお口直し。色々と考えて献立されています。
続いてお凌ぎ(右)
賀茂茄子に栂ノ尾の赤芋や赤ピーマン、南瓜やズッキーニなどすべて京都産の野菜の炊き合わせ。器も涼しげですね。
そして温物
はも柚香鍋です。はもがまたまた来ましたよー♪
柚子の味でまたさっぱりといただけます。自分で取りませんよ、お部屋係の方が丁寧に盛り付けてくださいます。この時点でもうお腹パンパンです。
そして最後
鱚吉野酢掛け、湯葉やオクラでさっぱりと。徐々にさっぱりとしたお献立になっておりますね。
ごはんやお漬物と共に。いやもうお腹パンパンですって…
デザートはマンゴジュレです。
いかがでしたか?この量!そして美しい料理の数々。食事のペース、飲み物の注文、すべてにおいて絶妙のタイミングで給仕してくれます。
調べたところによると、小茶碗はヴィンテージのバカラに根来塗りというモダンな器で登場するんだとか。子連れには見せていただけないのが残念です。
なんだか長すぎて最後は駆け足での紹介になってしまいましたが、俵屋伝統の料理の紹介でした。変わらぬ味を20年も保ち続けることは容易ではないと思います。黒川板長渾身のお献立、最後までおいしくいただきました。